ピノ様、毛繕い中
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儂んちにはニャンコが2匹います。
どっちも可愛いビッチ。
1匹は家で、1匹は外で飼っています。
さらに半年くらい前から、どこぞの気の弱いオス猫も寄り付きだして、エサがとんでもない勢いで減っていきやがりますよ。
や、それは構いません。
お猫サマにお出しするんですもの。
お猫サマを飢えさせるくらいなら、儂の食費を削ることなど造作も無いことです。
で、ノラのオス猫は両親にバレるとヒドイ目に合わされるので、こっそりとエサをやっています。
これ以上、ニャンコ増加はまかりならんのだそうです。
コータローなら、まかりとおるかもしれないのに…
なので毎日毎日、儂の仕事が終わって帰宅した後にこっそりとね、暗闇でドッキリ☆しながら、エサをあげるんですよ。
ソイツ、おっちゃんって呼んでいるんですが、絶対に明るい場所には出てこない。
なので、尻尾の長いキジ猫ってことしか分からなかったんですよ。
でもね、今日の昼間に外猫のチロルちゃんが
「んニャァ…ァァァアァァ…アッ!」
って警戒しながら鳴くので様子を見たら、おっちゃんがコンニチワしているではありませんか。
儂、日の光の下でマジマジと見たのは初めて。
…
あ…れ?
おっちゃん、そんなに恰幅良かった…かな?
儂の知るおっちゃんは、もっとガリガリで目の大きさも左右が違う、ちょっとブサ猫だったと…思うんだけどな。
目の前にいるおっちゃんは、キレイな毛並みで目もパッチリしたイケネコ。
でも!
でも儂を見て「にゃー!」って鳴いた声はおっちゃんのもの。
…
おかしい…
まさか…
まさかとは思うけど。
おっちゃんと思っていた猫が2匹いた!のか!?
どおりでたまに「アレ?おっちゃん、ちょっと太った?」って思ったりした時もあったんだよ…ね…
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いつも行くガソリンスタンドに、給油に行きました。
そこは同級生のお父様が働いてらっしゃるので、気楽でいいのです。
ええ、Sずき君のお父様なので、略してSずき君と呼んでいます。
今日はたまたま居られなかったのですが、殆どの店員さんと顔見知り。
だから世間話も絶好調です。
「あれ?にゅげさん、高速走られたんですか?」
ああ、うん。
10日くらい前にもSずき君に言われたけど、走ってませんよ?
夜の8時に真っ暗な山道を毎日走るとね、大きな虫やら小さな虫がね、ライトに集まってくるんですよ。
これでもかッ!って言うくらい集結してくるんですよ。
んもう、帰宅したらアレですよ。
兵どもが夢の跡って感じなんですよ。
洗っても洗ってもナニなんで、休みの日も小汚いまま走行。
気 に し な い ☆
だって日中に洗うと紫外線でお肌が攻撃されるでしょ。
だからと言って、早朝は起きられない。
となると、夕方しかチャンスないですからね。
これから日没狙って洗うんじゃァァァ!!!!!
口出しすんなやァァァ!!!!!
これくらい薄暗くなってからが本番です☆
車を洗うと、必ず黒猫チロルさんが纏わり着いて邪魔するのがタマに瑕。
退屈だにゃぁ。
遊んで欲しいにゃぁ。
ちなみにチロルさんは、お股に白い毛が生えています。
純白ぱんちぃの様です☆
バカなこと言ってにゃいで、早くワタシと遊ぶにゃぁ。
満足するまで家に入るのは禁止にゃ!
日も暮れて、蚊が儂のスネを攻撃してきやがったので帰宅。
チロルさん?
なんか、ばあちゃんの部屋にコソコソ入って行ったよ。
あとから追い出されるんじゃね?
尻尾を怪我したピノさんは、まだまだ治る様子はありません。
つか、この前お医者さんに
「そろそろ包帯外してもいいよ。」
って言われたから外したら、カラーが尻尾に当たって鮮血が噴き出したよ。
大丈夫か?この医者。
なのでピノさんは当分カラーを着けたまんま。
6畳二間がピノさんのワンダーランドになっています。
空の段ボールの上で、居間の儂らを監視するのが楽しみの様子。
お気に入りは、ASAHI スーパードゥラ~イの段ボール。
スーパーボール遊びも大好きです。
ほらよ、早くこっちに投げるにゃ!
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「明日、広島の伯父さんが来るからね。」
おかんが夕飯の支度をしながら言いました。
ああ、うん。
じゃあ、儂の目の前にいる伯父さんは何かしら?
ドッペルゲンガーかしら?
ババァが来る日を間違えて伝えやがったァァァ!!!!!
婆ちゃんよ…
おかげでおかんは大忙し。
ええ、おかんは。
儂?
ニャンコのご機嫌取るのに大忙しで、そっちに構っていられませんよ!
今日はヒモで遊ぶんだぜぇ!
猫じゃらしは怖いけど、ヒモなら大丈夫なんだぜ?
まさか伯父さんが来るとは思ってなかったので、和室を掃除するヒマも無く。
だって普段はピノ部屋になってますからね。
6畳のお部屋に目一杯新聞紙を敷き詰めて、どんだけ暴れてもたたみがボロボロにならないようにしております。
おかげ様で新聞紙はボロッボロ☆
ピノさまの後ろにあるのはメロンの段ボール。
ピノさまのお気に入りでございます。
その後ろにあるのは、この前カビの生えた3段ボックス。
儂の憎しみの対象でございます。
ピノさま、楽しく遊んでおられましたが、伯父さんの声がした途端に2階に避難されました。
そう。
ピノさまは知らない人が大の苦手。
不安そうに泣き声をあげます。
お可哀想に。
一方、チロルさんはそんなこともなく、元気にピノさまのゴハンを横取り。
食ったから外に出るにゃぁ。
え?
知らないおじさん?
恐るるに足りんにゃぁ。
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昔、「炎さま怒る!」ってマンガがありましたよね。
どうでもいいんですが。
本日のピノさまは、とってもご機嫌ナナメ。
なぜなら、儂が帰宅のご挨拶をしなかったからです。
ええ、いつもなら、父様、母様よりも先にピノさまの所へ行き、
「只今帰りました。本日はいかがでしたか?」
と、頭を撫でます。
しかし今日は、ピノさまが居ないのをいいことに、外で飼っている黒猫・チロルを儂の膝の上に乗せ、体を撫で撫でしてしまったのです。
すると間の悪いことに、お目覚めになられたピノさまがそのシーンを目撃。
横目でチラっと見たっきり、一切こっちを見ようともしません。
何度呼んでも明後日の方向を向いてらっしゃいます。
向いてらっしゃるのに、儂の視界に入る場所にお座りになられたっきり動こうとされないのです。
自分の存在をアピールされているのです。
恐ろしや。
しばらくして、チロルがゴハンを食べに行ったので、すかさずピノさまのもとへ駆け寄ります。
「申し訳ございません、ピノさま。只今帰還いたしました。」
儂、平謝り。
でもピノさんは許してくれません。
プイっと横を向くと、仏間の薄暗がりへ移動されました。
それでは儂の気が済みません。
もう1度、追い縋って謝ります。
頭を撫でながら謝ります。
ええ~…
こうなりました。
痛ぇよ!
ピノさん、儂の腕を両手でホールドして、両足で抉るように掻き毟りやがったよ!
賢すぎて涙が出るよ!
私が受けた心の傷は、それくらいじゃ済まないにゃぁ。
トマトよりも真っ赤な血をもっと流すがいいにゃぁ。
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今日はお休み。
親父もお休み。
いや、天候が悪いので、漁師をやっている親父としては、ここ1ヶ月ほぼお休み。
ムカつく程にフリーダムです。
今日も今日とて、昼間から酔っ払って帰って来て、窓を全開するので注意してやりました。
なぜなら儂のニャンコ・ピノさんの尻尾のケガがまだ治らないので、そこから外に出ては困るのです。
カラーをつけたまんまで、もし脱走すれば車に轢かれること受けあい。
だから、儂らが外に出る時は、厳重に注意をしなければなりません。
外に連れ出す時は、紐をつけて誰かが監視。
今日がいくら七夕だって、カラーで宇宙からの電波を受信しているワケじゃないニョ。
ピノさんが出てくると、必ずチロルさんも付き添います。
お気に入りの段ボールから飛び出してきます。

いつもは凶暴に向かって行くチロルさんですが、ピノさんが怪我をしてからは、ちょっぴり匂いを嗅いだりするだけ。
ニャンコながらに気を使っている模様。
かわいいのぅ。
なのでピノさんも、比較的リラックスして遊んでいますよ。
スズメを見つけて狩る気満々です。
でもダメダメ。
大人しくしてなきゃ☆
そんなこんなで、目が離せないピノさん。
なのに親父が窓を開けて
「出るか?外に出るか?ほら出てみろ!」
って出しやがったの。
紐も無しで。
ブッ殺すぞ、テメェェェェェ!!!!!
ホント、儂が居たらからか、居なくてもやったのかは定かではありませんが、ここはホンキで怒ります。
いくら酔っ払っていたとはいえ、少しの油断が命取りなのだから。
「お前ッ!ピノが死んだらどうしてくれんねんッ!
お前の命1万個積んでもピノの命1個の方が重いねんぞ!
ゴルァッ!!!!!」
興奮した儂、手に持っていた洗濯籠を親父の左耳スレスレに投げ付けて、スネを蹴り、その勢いで扇風機も蹴り上げてブッ壊しちゃった。テヘ☆
んで、とりあえず目医者に行かないといけなかったので、
「死ねッ!死んでしまえッ!」
と、捨てゼリフを残して外出。
帰ったらね、録画も出来るテレビが家にやって来ていたよ。
「儂、2階で暮らすから。
もう猫と一緒の生活はゴメンじゃ。
お前らにはこのテレビを買ってやったからええじゃろ。」
つってね、元々あったテレビを2階に持って上がっていたよ。
ィヤッホー!!!!!!
親父、ありがとう!
これで心置きなく大画面でゲームできますよ!
全然ッ、悪いとは思って無いし。
だって親父が悪いんだもん。
え?
ニャンコのことで大袈裟過ぎ?
ノンノン。
ニャンコのことは、人間のことより優先せねばならんのですよ。
ニャンコが嫌いな人でもね、ニャンコが絡むと
耐えねばならんのだよ。
親父には散々な七夕でしたが、儂としては思いがけない彦星サマとご対面できて最高の七夕でした。
めでたしめでたし☆
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夜中に真っ暗な廊下を歩いていましたらね、グニャっと柔らかな棒状のものを踏んだんですよ。
それと同時にこの世のものとは思われない絶叫が。
そう、儂の可愛いニャンコ・ピノさんの尻尾を思いっきり踏みつけていたのでした…
うわぁぁぁぁぁん!!!!!
ゴメンよォォォォォ!!!!!
ピノちゃん、尻尾の怪我がやっとちょこ~っとだけ良くなりかけていたのに。
よりによって尻尾って。
よりによって尻尾って!
儂に尻尾があれば、同じ様に思いっきり踏んでお詫びするのに。
ああああああああああ!
ああああああああああ!
ああああああああああ!
ホント、ごめんなさい。
だからその拒絶する様な目付きはやめてください。

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儂のニャンコ・ピノさんの尻尾が腐れ落ちてから、1週間。
今日は、獣医さんに怪我の状態を見てもらう日であります。
ちょっと1人で行くにはアレなんで、おかんと一緒。
だって、車に乗っている間中、ず~っと鳴くんだもん。
いつもと違う哀れな鳴き声で鳴くんだもん。
その鳴き声で異変を察知したのか、黒猫チロルも車に乗り込むまでピッタリ付き添ってたし。
普段はヤンチャして、ピノさんに飛び掛ってくるのに、静か~に寄り添うだけ。
様子が違うのが分かるんだなぁって、ちょっとジ~ンとしたりしなかったり。
車内でも、ず~っと鳴き続けます。
不安そうな声で鳴き続けます。
これがイヤで、おかんに付いてきてもらいました。
だってホントに可哀想で、鳴き声に耐えられないんですよ。
儂も泣きそう☆
で、獣医さんに尻尾を診て貰いましたが、まだどうなるか判断付かないみたいです。
尻尾のお肉が再生するかどうかは、長期的に見ていかないとならない様子。
んでも「切りましょう」って言われなかったんで、ひょっとしたらお肉モリモリになるかも?
また来週、診てもらいますが、その時までにちょっとでもお肉が再生していればいいと思います。
だってこれから暑くなるシーズン。
首に巻いてあるカラーで蒸れたりして、体力を奪うんじゃないかと心配なんですよね。
今はたくさん食べて、たくさん眠って、たくさん出してるんで、大丈夫ですけど。
そういや、儂、ピノさんのカラーをちょっぴり短く切ったんですよ。
横になるのに不自由そうだったから。
今日、獣医さんに怒られるかなぁって身構えていたんですが、
気 付 か れ な か っ た み た い ☆
しめしめ。
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友達にタオルを渡しながら、
「明日は旅立ちじゃのぅ。」
って言ってる夢を見ていると、階下からおかんの素っ頓狂な声が聞こえてきました。
「ピノちゃんの尻尾が!尻尾が!」
なんか大袈裟に騒いでるなぁ、ウルサイなぁと思いながら目覚めた午前4時。
でも儂のニャンコ・ピノさんのことなので、スルーは出来ません。
眠さでよろけながらも、とりあえず1階に下ります。
そこで儂が見たものはッ!!!
尻尾がッ!
ピノちゃんの尻尾がッ!
取れているッ!!!!!
あああああああああああ!!!!!
なんかこう…靴下を脱いだみたいに、根元から先までゴッソリ床に落ちているッ!!!
そしてピノちゃんの尻尾は無残に骨が露出して、出血している状態です。
なんかこう…アレです。
骨付きソーセージにベッタリ血が付いている様な感じ?
どうしてかしら?どうしてかしら?
確かに、2週間前に尻尾の下側の皮がベロリと剥げた状態で帰ってきたけど。
舐めていたら皮膚も再生して毛も生えてきていたのに。
中は腐ってたってことかしら?
だとしたら可哀想なことをしたもんです。
とりあえず、病院が開くのを待って連れて行き、診て貰いました。
そしたら先生、こう言いやがるの。
「ああ、こりゃ~ね、だんびしたら早いんじゃけどね。
イヤじゃろ?」
…?
だんび?
え?耽美じゃなくて、だんび?
…
…
…!
断尾のことかァァァ!!!!!
ムリムリムリムリムリムリムリ!!!!!
いやいやいや、あかんやろ!
そんなん、いきなり言われても心の準備が出来て無いよ!
第一、ピノちゃんの愛くるしい尻尾が無くなるなんて、許しません。
ここは気長に、塗り薬で様子を見る方法を選択します。
塗る時かなり痛がりますが、ピノちゃんだって自分の尻尾が無くなるよりはずっといいですよね。
はぁ、こんな時に猫語が話せたらいいのに。
それにしても、許せないのはこの状況を作った犯人。
ノラ猫とのケンカのせいだと思うんですが、先生が言うには
「こんなにキレイに取れるのは、車に轢かれたんじゃわいや。」
とのこと。
だったら、儂、ソイツのことを絶対に許しません。
今のピノちゃんの状態は、人間で言えば生爪が剥がれた様な状態なんですって。
…
剥がれればいい。
犯人め、毎日毎日、1枚ずつ、生爪が剥がれていけばいい。
あ、そうそう、お薬は塗り薬が3種類と飲み薬。
その中に、「グラニュゲル」って薬があるんですよ。
グラニュゲル。
いや~、いい響きです。
儂の名前「にゅげ」が含まれているなんて!
きっと素晴らしいものに違いありませんよ。
これを塗りたくって、早いトコ、ピノちゃんの尻尾のお肉が盛り盛りになればいいと思います。
お可哀想なピノ様…
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