ドクター・フー第23話の感想
「THE SATAN PIT」
先週からの続きですね。
ブラックホールに落ちつつある星は、軌道に乗り、なんとか安定したそうです。
でも操られているウード達は、お祭りの屋台でよく見られる風船ヨーヨー?
あ、あれ、インターフェイズっての?
とにかくその、中に豆電球とか入ってそうなパルック球体蛍光灯っぽいヤツで、ローズ達の命を狙ってます。
ローズ達には武器もほとんど無く、対抗手段はほぼ皆無。
マニュアル9番を発動するってことになりました。
で、それ何?
あ、空気抜くんですかそうですか。
一方、地下に降りたドクターとアイダは無事の様です。
地下遺跡にあった巨大マンホールのフタは開いて、何も無くなっていました。
でも、そこから何かが出た痕跡は全くありません。
ドクターとアイダ、穴の底が気になる模様。
「牢獄のフタは開いたが、檻はまだ。」
上手いね、ドクター☆
2人の頭の中に「行け!」と奇妙な誘惑する声が響きます。
これは、ただ単に好奇心からくる自分たちの声なのか、ビーストの危険なお誘いなのか、ちょっと判断つき兼ねますね。
んでも2人は、それを振り切って退却することにしました。
その頃、基地ではトビーの扱いで揉めていました。
ローズが庇ったことにより、トビーは何とか命拾い。
乗り移ったモノの存在を「悪魔」だと言い切りました。
それにしても、トビーが無事に元に戻れたのが不思議です。
撤退を決めたドクター達ですが、突然電力供給が断たれてしまいました。
基地でも同じ現象が。
どうやらビーストの仕業のようです。
んでも、電気を切っただけで、通信装置とかは生かしているみたい。
色んな星で、色んな宗教を見てきたドクターが訊ねます。
「おたくはどこの悪魔?」
このセリフ、めっちゃ笑える。
それに丁寧に答えてくれるビーストにも笑える。
彼は光の使途達によって、この場所に鎖でつなぎ止められたそうです。
それは、この宇宙が作られる以前『時の前』とのこと。
つか、「あんたら死ぬわよ」的なことを言い続けて脅かす割には、質問に答えてくれるし、空気供給も断たないでいてくれるし、
ビーストって、意外と親切さん?
そんなことにも気付かず、ビーストさんの言葉に動揺するみんな。
ドクターは、ビーストの力は根源的恐怖。
だから落ち着いて、ネガティブな考えは持たずに前向きに行こうゼ☆
まっすぐにGO!
って、言ったらケーブル切られた…
ビーストさんは、ポジティブシンキングがお気に召さなかったようです。
その頃基地では、ウード達が、皆が避難した部屋のドアをカッターで切ろうと大忙し。
恐怖と混乱で、絶望的なムードになっていたのですが、ドクターを信じるローズがその雰囲気を打破します。
出来ることからコツコツと。
「まず電気!」
そうそう、暗いと気分も暗くなるもんね。
ムリムリ言ってたザックが、ロケット回線から電気を持ってくることを思いつきます。
ここから急に活気付くローズ達。
つか、ここに来てのローズの底力ってすごいですよね。
さすが1話からドクターを助けただけあるぜ。
まあ、最近のローズの原動力は、ドクターを信じる力からですけど。
いやん、それって、愛の力?
その頃、地下では穴に潜ろうぜそうしようぜ案が再び浮上中。
結局ドクターが降りることに。
基地では迫り来るウードにパニック状態。
でもダニーが何とか出来るかも?と、ひらめきました。
え?その対処法?
なんかよく分かんないけど、ウードの居住区まで行かないとダメだそうです。
そこへ行くまでの移動方法が、ちょっぴり危険なもの。
換気ダクトを通って行くのですが、そこには空気が通ってないそうです。
それはザックが空気のブロックを作ってくれることで、一発解決。
って、誰か1人で行くのかと思ったら、全員で行くんですね。
…やっぱり。
全員だと、「ここは俺に任せて先に行け!」ってのが定番だから、ドキドキして見てたんだけど、ジェファーソンさんが殉職です。
ウード達を食い止める為に1人で残った彼は、空気のあるエリアへ辿り着くことが出来ませんでした。
「残念だが、キャプテン。間に合わなかった。」
「何もしてやれない、赦してくれ。」
すっげ~、泣く!
他の人達は、あっと言う間にやられてたから同情も何もなかったんだけど、こんな見せ場を作られたら泣くしかないよね。
しかも儂好みの渋いおっさん。
さよ~なら、ジェファーソンさん。
んで、他のメンバーはなんとかダクトを使って居住区まで行けるかと思ったら、ゲートを開けるとウード達がコンニチワ。
遅れたトビーが殺されちゃう☆
あ、でもまだビーストさんが中にいらっしゃったんですね。
じゃあ、大丈夫やん。
案の定、ギリギリでウード達を倒すことが出来ました。
その頃、ドクターはどんどこ穴の底へ向って降りて行ってました。
なんか1人で寂しいらしく、ビーストのことをブツブツ言ってます。
「悪魔とは人の心が生み出したのかも。」
キタコレ、人間が人間として生きていく上での永遠のテーマ。
神も悪魔も『概念』として、人間が生み出したのではないのかと懊悩する人達は昔からいましたね~。
確かにそれも真実。
だけど人間が滅んだ後も、草木は芽吹き、風は花粉を運んで行く。
それも事実。
このテーマに完全な答えは無い…方がいいなぁって儂は思います。
ま、それはどうでもいいとして、ドクターは彼を運ぶケーブルの長さが全然足りないことに気付きました。
戻って酸欠で死ぬより、底に落っこちて真実を知ったほうがいいと、ケーブルを自ら外します。
彼は、ビーストが時の前から存在しているということが、自分のルールに合わないと。
それ、さっきも言ったよね?
よっぽど気に入らんのやろなぁ。
「だからこそ、旅を続けてるんだろうな。
自分が間違ってると知るために。」
印象的なセリフでした。
旅=人生って考えたら、なお更深いですね。
アイダは、ザックから引き上げられないと報告を受けました。
なんかアイダの諦観がじわじわ悲しくなる。
で、でも大丈夫だよ。最終的にドクターがなんとかしてくれるよ。
ザック達は、ドクターとアイダを置いてロケットで脱出することに。
ローズはここでドクターを待つと言い張ります。
「ドクターが死ぬわけないんだ。」
だって、それ、事実上の最終回だし。
嫌がるローズに鎮静剤を打ち、無理矢理ロケットに乗せるザック。
「大勢の人間が死んだ。これ以上は死なせない。」
そだよ。
ザックはキャプテン代理の責務を果たしたんだから、誰も文句言わないよ。
移動中、ウードの頭が動き出して、ちょっとビビる。
死んだんじゃなかったんですね。
一方、穴の底に命懸けダイブしたドクター。
底には空気があるし、ドクターも一切ケガをしてません。
それでこそ、主人公♪
洞窟の壁には、ビーストとの戦いが描かれていました。
あと、なんか黄色い二つのツボ。
それ、くしゃみすると中から大魔王が出て来るんだよ。
ロケット脱出に成功したビーストinトビー。
上手くいったんで、ほくそ笑んでいます。
んでも、ドクターも目の前に繋がれているデッカい悪魔らしい悪魔さんが、抜け殻であることに気付きました。
ツボを壊せばビーストは精神・肉体ともに滅ぶ。
だけどツボを割れば、重力場が崩壊し、ブラックホールに飲み込まれてしまいます。
もちろん、脱出しかけているローズ達も一緒です。
ドクター、そんな状況を悲観してブツクサ言い出しましたよ。
ロースはただの犠牲者。
だけど、どんな神々よりも
「ローズを信じてる!」
そう叫んで、ツボを壊すドクター。
悲観してたんじゃなかった!
ロケットではローズがビーストinトビーを撃退。
「地獄に堕ちろ!」
ドクターとローズの、お互いを信じる心にキュンとしたシーンでもありました。
で、運良くターディスを発見したドクター。
ブラックホールに突入しようとしていたロケットの軌道を変え、大団円です。
アイダもターディスに乗せ、無事脱出。
でもウード達は間に合わなかったそうです。
可哀想!
だって、最後は正気を取り戻して、ツブラな瞳でこっちを見てたのに。
いくら奴隷階級だからって、扱いひどいよ!
救いは、ザックがちゃんとウード達の殉職報告をしてくれたことですね。
でもなんか釈然としないなぁ。
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前回からの続きのエピソードとなる今回の展開そのものは、ローズが言った通り、ドクターも彼女自身もここで死ぬはずがないし、ターディスが失われる訳もないですから、ほぼ予定調和の範囲内でした。NHK BS2
地下18kmの洞窟遺跡の底にあった蓋は、「地獄の蓋」というよりは悪魔を閉じ込めていた牢獄の入り口でした。あの壷と巨大な赤鬼の姿の悪魔を観て、その正体はてっきり「アラジンと魔法のランプ」、あるいは「海の底に沈められた壷に閉じ込められていたジン」のように、条件によっては手なづけられるものなの...... [続きを読む]
ローズの獅子奮迅の大活躍は凄かったですね。これも愛の為せる技でしょうか。ウードがあっさり見捨てられたのは、私も気になりました。サイバーマンのときもそうでしたが、合理的というか結構冷たいですね。
投稿: X^2 | 2007年2月14日 (水) 21:03
X^2さん、ごきげんよ~。
>ローズの獅子奮迅の大活躍
守られてるだけのヒロインじゃないって所がローズの魅力ですね♪
もち、愛の力ですw
>ウードがあっさり見捨てられたのは
彼らを助けてこそ、ドクターが光るんですけどね~。
ホント、残念です。
投稿: にゅげ | 2007年2月15日 (木) 21:21